おらけん田島のアメリカ・オランウータン探訪記
第4弾 サンディエゴ動物園
カリフォルニア州南部、メキシコとの国境にほど近い都市サンディエゴ、
全米でもトップクラスの大学を抱え、創薬関連企業も多い町として知られます。
サンディエゴ動物園はダウンタウンから近い広大なバルボアパークの一角にあります。
世界中の動物を飼育展示するだけでなく、絶滅の危機に瀕する希少動物を飼育下で繁殖し、保全活動へ力を入れる点で世界的にもとても有名な施設です。
東京ドーム4個分に相当する40ヘクタールに豊富な植物が植えられ、景観を再現し、ジャイアントパンダ、ボノボ、ハダカデバネズミなど、650種、3,700頭以上の動物を見ることができます。
入場料は65ドル!
まず驚いたのは入園料、これまで訪れた動物園の中で最も高額の65ドルでした。
それにも関わらず多くの家族づれで賑わっていました。
多くの地元客は年間パスを持っているようです。
バスツアーやゴンドラ、様々なアトラクションも料金に含まれていています。
オランウータン
さてお目当てのオランウータンの展示場は入口から一番近い場所にありました。
オランウータンの様子は以下ウェブサイトでライブ中継されています↓
https://zoo.sandiegozoo.org/cams/ape-cam
地下に非公開の寝室があり、そこにオランウータンが入ると見ることはできません。
ちょうど母子がおり、朝1時間ほど外に出ていたのですが、
私が到着したタイミングで地下の寝室に入ってしまいました。
展示場のデザインはいたって普通、、というか小さなタワーがあるだけでした。
オランウータンは炎天下であまりタワーには登ろうとせず、地面に座り込んで同居しているテナガザルと遊ぼうとしていました。
オランウータンとボランティア解説員
しかし他の時間帯や季節にはまた変わると思うのでライブカメラを見てみましょう。
生まれて初めてみたボノボ!
サンディエゴ動物園で初めてボノボを見ることができました。
(日本でも熊本にある京都大学の施設で飼育されていますが、非公開です。)
しかし、こちらも暑さのためか、皆ぐったり寝転んでいました。
ボランティアスタッフの方に聞いたところ、やはりメスが強い構造は飼育下でも健在のようで、
第1位のメスとその息子が互いにいつも近くにいました。
解説員の部屋にはボノボに関する専門書が置いてあるそうで、その中には日本人の書いた本もあり、日本に素晴らしい研究者がたくさんいることを知っているよ、と言ってもらえて嬉しかったです。
サンディエゴ動物園の印象
極めて広大な動物園で、1日歩き回ることはおすすめできないほどでした。
しかし展示スタイルに何か他園と違う特徴があるかと言われれば、そのようには感じませんでした。
一方、キタシロサイなどの絶滅危惧種の域外保全や、
さまざまな希少動物の精子・卵を冷凍したバンクを整備したりと、世界的にも先進的な保全の取り組みを行うことで有名です。
そのような基礎研究を行う動物園としては間違いなく世界最先端でしょう。
しかし、動物園を見て回る中でそのことを知ることは難しいかもしれません。
私はそうした背景を知っていたので、昼食は一皿2500円以上払っても、保全活動に使われるなら!という気持ちになりました。
テーマパークや遊園地のような楽しみ方のできる動物園で、高額な入園料にも関わらず、多くの家族連れでにぎわっていました。
(私が泊まった宿のオーナーに入園料について話すと、かなり驚いていたので現地感覚でもそれなりに高額なものと思われます)
広いプールで激しく水しぶきをあげて遊ぶゾウが印象に残りました。
芝生を歩くゲラダ
お付き合いいただき、ありがとうございました。
次回はおまけとして、オランウータンはいないですがニューヨーク・ブロンクス動物園の紹介をして終わろうと思います。